『肉にく野菜やさい肉』

大根が旬になってきた今日このごろ、ふたたび野菜の話

久しく酒呑みの僕は、アテには肉か刺身か揚げ物か、てなもんで、あまり野菜に注意を払ってこなかった。
なにより、野菜は意外と高くつく、と思っていた。
妻が肉ダメ、酒も基本的にダメ、という状況で、近所の直売所に恵まれたこともあって、ようやく野菜に目が向いた。
それでも、既存の固定観念を振り払うことは容易ではない。

よく見ると同じ地元でも、スーパーではあまり旬の色が出ていない。
たとえば大根も常に在庫がある代わり、直売所で投げ売りしてても平気で6割〜8割増しで並んでて、それどころか「栃木産」なんて札が当たり前のように掲げられていてびっくりする。
もちろん直売所でも、はるばる北海道から持ってきたじゃがいもが並んでいることも無くもないが、数が少ないし、なにより割高で目立つので、すぐに気づく。
これは地場スーパー各社間でもまた差が出る。とくに差が目立つのは、納豆、チルド餃子、めかぶ、乳製品、くらいかな?
あ…ガソリンも全国平均から大きく乖離しております。

とにかく、注意して見ていると、地域内でも同じ時期に違う値段で並ぶことが当たり前。
さらに注意深く見れば、野菜なんかは質の差も見えてきて…
買い物には知恵が必要だ、なんて、改めて思った。

そしてそんな目で見るようになったおかげで、ようやく気づいた。
「野菜は、どう考えても肉よりも魚よりも安いよなぁ〜」

僕の目は曇っていたに違いない、
以前は、トマト1個50円が割高に思えたし、キュウリ1本40円が割高に思えた。
でも酒のアテとして考えたとき、一盛りの刺身盛り合わせより、唐揚用の鶏肉100グラムより、ずっとずっと安い。
100グラム40円の長芋だって十分安いが、キロで150円のタマネギはもっと安い。

…ってことに気づいて、昨年中はずいぶん痩せたのだけど。
それでも肉が恋しくなってずいぶんリバウンドした、、、
だけでなくって、妻ともずいぶん喧嘩した。

やっぱり、既存の固定観念を振り払うことは容易ではない。

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