『年の瀬に書いた年賀状』

年の瀬に、年賀状を準備していた。

その前の年の年末は、もっとムチャクチャで、表も裏も全面印刷の味気ない葉書で出してしまっていた。
投函するのも気が重かったけれど、出さない訳にもいかなかったので、目をつむってポストに入れた。

今年も相変わらず元気は無かったけど、それでも少しは余裕があったし、時間もあった。
それで、前の年のこともあったので、久しぶりに宛名くらいを手書きで書いてみようと思った。
年初にもらった年賀状を、あらためて眺めながら。

とある友人は、いつの間にか引っ越していた。
とある友人宛は、なんと住所録に登録した「名字」を間違っていた!!

ともあれ、いつになくじっくり、差し出す相手、ひとりひとりのことを思い出す時間ができた。
一枚ごとに手が止まってしまって、何年前や、十何年前のことを懐かしく感じた。
親しい同業者宛の葉書には、つい泣き言を書いてしまったりした。

そんなことをしてしまったので。
たいした枚数じゃないはずなんだけど、結局それだけのことに丸一日かかってしまって、
ようやく書き終えてポストへ投函してきたら、もうぐったり。
来年はもう、自分から年賀状出すの止めようかな、と思ったくらい。

年の瀬をゆったりと過ごし、少し元気が戻った。
年が明け、葉書が次々に舞い込んできて、少し穏やかな気持ちにさせてもらえた。
パパママの居ない子供だけ年賀状も相変わらず多いけど、
会ったことのある子も、そうでない子も、少しづつ大きくなっていて、
一年という月日を感じさせられた。

今年の年の瀬、やっぱり年賀状出したいな。
ぜんぶ手書きは難しいにしても、もう少し明るい気持ちで葉書に向かいたいなと思う。

本年もよろしくお願いしますm(_ _)m

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